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信頼について

 前回「海外は分からん、信用ならん!」と語った私だが、その一方で自転車で走破するのに厳しい土地であればあるほど大切なことは「その土地を信じること」だと思っている。こういうのを「舌の根も乾かぬうちに・・・」というのだろう。 とはいえ異国の自転車走行には信頼感が大切だ。最悪のパターンも想定した上で、なるようになるさという楽観的な観測と思い切りの良さを持って行動しなくては、そもそも自転車旅行はできない遊びだと言い換えることもできる。 私の経験だとアラスカにある北極海へと抜けるダルトンハイウェイという道がある。片道800Kmで半分以上が未舗装路、道中に食糧を補給できる箇所もほとんどないこのルートを走ると決めたとき、当然だが途中でリタイアする可能性を考えなかったワケではない。 というか仮に走り切れたとしても、ダルトン終点からフェアバンクスまで戻ってくるだけの食材を積載しなかった(そもそも容量的にできなかった)時点で、ある意味確信犯というかアラスカという土地を信頼していたのだ。 それを言葉で言うなれば「不確定な要素を信じて身を任せる」ことなのだろう。 結果的に私は終点のデッドホースまでたどり着き、そこでトラックをヒッチハイクして町まで戻った。ここで「ヒッチハイクできたのは運が良かったから」というのはその通りだし、次善の策としてバスに乗って帰るというプランも建ててはいた。 ただこのルートを走るバ

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