トスカーナ風オーリオ・ヌオーヴォの味わい方
いつも車で通る近くの村の酒屋さんに、今年も「初物オリーブオイル・が届きました!」という看板が出ていました。今の時期、トスカーナの田舎では一番の話題は「オリーブの収穫」。週末の予定を友達に聞いても、全員に「オリーブの収穫があるから」って断られるくらい、11月前半の2週間が収穫のピークでした。
看板に惹かれて(笑)ついつい買ってきちゃった。
さて、初物のオリーブオイルはやはり生で頂くのが一番美味しい。
トスカーナでは、今の時期に食べる「フェットゥンタ」という食べ物があります。フェッタ=「一切れのパン」+ウンタ=「(オリーブオイル)を塗った」という二つの言葉が合わさった名前のこの食べ物には、黒キャベツが欠かせない材料です。
早速、畑の黒キャベツを収穫して、固い芯を取り除いて、塩を入れたお湯でくたくたに茹でます。
これを、ちょっとトーストしたトスカーナパンの上にのせて、初物のオリーブオイルをたっぷりと振りかけて食べるのです。口の中で黒キャベツ特有のわずかな苦さとか、オイルのピリッとする辛味が合わさるシンプルな美味しさ。たまにレストランでも前菜で出されるけど、余りにシンプルすぎて、メニューにはないかも。あっても凝りすぎてて「これじゃないんだよな」って思うものが出てくる。
私にとってのフェットゥンタは、初物のオリーブオイルを買ってきて「今年の出来はどう
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