イタリア流お別れのしかた

先週の土曜日は、今年の春に亡くなった友人のお葬式でした。とはいっても彼女もクリスチャンではないし、彼女のパートナーもそれ程信仰深い方ではないので、家族友人が集まって、宗教儀式はなしで、お墓に埋葬するというものでした。
日本のお葬式とは随分と違って、皆、ドレスコードも結構自由。暑かったので、女性は素敵なサマードレスを着てたり、黒一色でない分、逆にホッとしました。彼女の写真をビデオで見て、笑ったり泣いたり。イタリア中から集まった友人たちが彼女の思い出話に花を咲かせて盛り上がりました。この場に彼女が居ないことが不思議な感じ。

その後、別のご家族の素敵なお宅に移動しました。テーブルには美味しいものがずらりと並んでドンドン食べて、ドンドン飲む！食べるのが大好きな彼女だったから、こうしてモリモリ食べている私たちを見て、きっと本人も喜んでいたことでしょう。
亡くなって4か月以上が経っていても、ご家族の悲しみは計り知れないけれど、こんな風に皆が彼女の思い出を持ち寄って、彼女と過ごした時間を他の人々と共有し、最後には「悲しいけれど明日から前を向いて生きていけるかも」という気持ちになれた素敵な会でした。

久しぶりにアントネッロと二人でしんみり晩酌。優しい涙が流れた夜でした。


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